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五十肩(肩関節周囲炎)の原因・治療法・自宅でできるセルフケア

  • 2025年01月28日
  • カテゴリー:未分類

柔道整復師が解説!五十肩(肩関節周囲炎)の原因・治療法・自宅でできるセルフケア

肩の痛みや動かしづらさでお困りではありませんか?五十肩(肩関節周囲炎)は、特に中年以降に多く見られる肩関節の不調で、日常生活に支障をきたすことが少なくありません。柔道整復師として、五十肩の原因、治療法、そして自宅でできるセルフケアについて解説します!


五十肩(肩関節周囲炎)とは?

五十肩とは、肩関節周囲炎とも呼ばれ、肩関節周囲の軟部組織(筋肉、腱、靱帯など)に炎症が生じ、痛みや可動域制限を引き起こす症状です。特に50代以降に多く発症するため、「五十肩」と呼ばれています。


五十肩の主な原因

  1. 老化による組織の劣化
    肩関節周囲の腱や靱帯が加齢とともに硬くなり、微小な炎症を起こしやすくなります。
  2. 血行不良
    肩を動かす頻度が少ない生活習慣や姿勢の悪さが、血流の低下を招き、組織の修復が遅れる原因となります。
  3. 外傷や過剰な負担
    日常生活や運動で肩に負担がかかり続けることが、炎症の引き金になる場合があります。

五十肩の病期と症状

五十肩は以下の3つの病期に分類されます。それぞれの病期に応じて適切な治療やセルフケアが必要です。

  1. 急性期(痛みの時期)
    • 主な症状:肩関節に激しい痛みが生じる。特に夜間痛が特徴的。
    • 治療法:安静を保ちつつ、痛みを和らげるためにアイシングや軽いストレッチが推奨されます。
  2. 慢性期(硬縮の時期)
    • 主な症状:痛みは軽減するが、肩関節の動きが制限される。
    • 治療法:関節可動域を広げるリハビリや温熱療法が有効です。
  3. 回復期
    • 主な症状:肩の動きが徐々に回復し、痛みもほとんどなくなる。
    • 治療法:筋力強化と関節の柔軟性を高める運動を行います。

五十肩の治療法

1. 理学療法

「肩関節周囲炎 理学療法診療ガイドライン」によれば、理学療法は五十肩の治療の基本となります。痛みの程度や病期に応じて、ストレッチ、関節モビライゼーション、筋力強化運動などを取り入れます。

2. 徒手療法

「肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)に対する徒手的運動療法」では、拘縮した関節や軟部組織に徒手的アプローチを行うことで、可動域の改善が期待できるとされています。

3. 温熱療法

「肩関節周囲炎の臨床 - 現状と課題 -」によると、温熱療法は血流を促進し、筋肉の柔軟性を高める効果があるとされています。ホットパックや温湿布が推奨されます。

4. 運動療法

「肩関節周囲炎における病期を考慮した治療」に基づき、運動療法は硬縮の改善に効果的です。特に、肩甲骨周囲の筋肉を動かすエクササイズが有効です。


自宅でできるセルフケア

1. 温めて血流を改善する

ホットパックや蒸しタオルを使って肩を温めましょう。これにより血行が促進され、痛みや硬直が緩和されます。

  • 手順
    1. 蒸しタオルを肩に5〜10分間当てる。
    2. 温めた後に軽いストレッチを行うとさらに効果的です。

2. ペンデュラム運動

肩を無理なく動かすための簡単な運動です。肩関節の可動域を徐々に広げます。

  • 手順
    1. 椅子に座り、痛みがある方の腕を下に垂らす。
    2. 上半身を前に倒し、腕を前後や円を描くようにゆっくり動かす。

3. 肩甲骨ストレッチ

肩甲骨を動かすことで肩の可動域を広げ、血流を促進します。

  • 手順
    1. 両手を腰の後ろで組み、肩甲骨を寄せるように胸を張る。
    2. 5秒間キープした後、ゆっくり元に戻す。これを5回繰り返します。

4. ツボ押し「肩井(けんせい)」

肩井は肩のコリや痛みに効果があるツボです。

  • 場所:肩の一番高いところに位置するツボ。
  • 押し方:親指で5秒押して離す動作を5回繰り返します。

まとめ

五十肩は適切な治療とセルフケアを続けることで、痛みの軽減と可動域の改善が期待できます。今回ご紹介した方法を試してみてください。肩の症状で気になる方は是非一度ご来院ください。